A lecture and an inteview (2016/10/29)

12:00 AM


Dr. Atsushi Nishizawa (Mississippi University: Research Associate)

Date: 29 October 2016

SGH課題研究科学的アプローチの一環として, 最前線の科学研究を日々行っている研究者に協力を仰ぎ持続的に指導して頂いています。

そこで, さる10月29日(土)に関西学院大学理工学部主催の講演会へ生徒15名が参加して来ました。物理学科理論物理学研究グループ卒業の西澤篤志博士による重力波天文学に関する講演の後, 同研究グループの岡村隆教授のご厚意により西澤博士への取材の場を設けていただきました。関西学院神戸三田キャンパスIV号館4階講義室で午後1時より講演を聴講し, その後, 2階教室において取材を行ないました。

講演では, つい先ごろ大ニュースになった人類の悲願と言える重力波観測が昨年成功したことと, その時の様子を話していただきました。また, そもそも重力波とは何なのかや重力波観測がひらく未来なども解説していただきました。また最後には, 若者へのメッセージとしてキャリア形成の貴重な体験を聴かせていただきました。その中でも「アメリカでは, 学生がアクティブで自分の将来のために学習しており, 常に先生から知識を引き出そうとしている」というお話が印象に残りました。

講演後の取材においては, 生徒たちも活発に質問をし, 緊張しながらも和やかな雰囲気でお話をうかがうことができました。高校生の突拍子もない質問にも真摯に答えてくださり, 生徒たちも取材を楽しめたのではないかと思います。彼らが, これからSGHフィールドスタディーをはじめるにあたり, とても重要な経験になったと思います。
4:58 PM

Poster Session

4:36 PM

An interview with professionals who work for site of life: Kobe city Minato General Administration

4:36 PM
命の現場で働くプロフェッショナル 
神戸市みなと総局技術部海岸防災課 課長石光博吏氏のお話をうかがう

2016年10月24日 17:00-18:00  @神戸市役所

阪神淡路大震災の教訓と東日本大震災への応援派遣の話を中心にうかがいました。
 
「阪神淡路大震災の際は、情報の収集、人の派遣、多くのことが手さぐりであった。後手に回ったり、うまく人や物が回らなかった。その教訓を生かし、その後の災害の際は応援に駆け付けている。また、阪神淡路大震災からはすでに21年が過ぎ、当時を経験している職員も少なくなった。今は応援に行く際は現地をお手伝いすることはもちろん、自身の組織内の若手が現場での経験を積むことも考えている。」との事でした。
また、「自然災害を止めることはできないが、その被害を最小限にとどめることはできる。そのために、備えなければならないが、備えをするためには人々の意識を変えなければいけない。災害に強い街づくりとは、災害が起こるかもしれないと真剣に考える人が多い街なのである。」とも仰っていました。


自治体が何ができるのか。どこまでできるのか、御三方の最後のお話は、自助共助公助の視点から考える重みがありました。

[Field Study] Environmental Issues: Disaster Management/ Professionals Saving Lives 

4:41 PM
防災・命の現場で働くプロフェッショナル
防衛省自衛隊大阪地方協力本部 北東地区隊隊長(陸上自衛隊)
廣瀬剛臣氏にお話をうかがう

Date: 2016年10月17日 16:30-18:00 @SOIS会議室



リスクマネジメント:起こるかもしれないことに備えることができるか。有史以来起こったことは再び必ず起こる。
  
ゴジラに備える必要があるか NO 今のところゴジラが存在したこともないし、今後現れることも科学的に肯定されていない。
  隕石が衝突することに備えるか YES かつて巨大隕石が地球に衝突したと考えられる科学的証拠があり、将来衝突しないと断言できる科学的根拠がない。そのために巨額の資金を使い各国の宇宙開発に携わる科学者がその可能性を観測、計算している。

どのレベルで、どの程度の労力(ヒト、モノ、金)を使って備えるか。
 個人でできる備えは個人で、地域の助け合いでできる備えは地域で、それを超えるものは公の機関が行う。 

クライシスマネジメント:起こってしまったことにどう対処するか。その時になって考えても間に合わないし、慌ててしまって抜け落ちる可能性がある。リスクマネジメントをして事前に回避するべきだが、回避できなかった場合に備えて「万が一、不幸にして、起きてしまったらどうするか」は起こる前に決めておかなければならない。そして「不幸にして、想定外の万が一」が起こってしまったら、淡々と決めたことに従って物事を処理し、ダメージを少しでも小さくするために動かなければならない。
 たとえどんなに「不幸にして、想定外の万が一」が起きる可能性が小さかったとしても、起きた時のダメージが大きすぎると想定される場合は、計画の見直しが必要である。

たいへんわかりやすいお話でした。



An interview with professionals who work at site of life (Mr Haruyama Noboru , Kobe city Fire Department

4:33 PM
命の現場で働くプロフェッショナルに聞く (神戸市消防花山昇氏)

2016年10月11日(火) 16:45-17:45 @関西学院梅田キャンパス

SGH課題研究の一環として各分野の最前線で活躍する方々を取材しています。
10月11日(火)神戸市消防の花山昇氏とのセッションが行われました。
 阪神淡路大震災の際の救助活動、その初動からおよそ3日間について、資料を見せていただきながらお話を伺いました。
 -自らの命を自らで守ることができる必要があること、
   -大災害の場合は地域の力の有無が大きいこと、
   -消防もできる限りのことをしたが、人もモノも十分ではない大災害の際には微力であること。
 「大きな犠牲を伴う辛い経験ではあったが、そこから地域が助け合う『防災コニミュニティ』が組織されるようになり海外からも注目されている」との事でした。
また、不活発であった消防団活動が見直され、自助、共助の必要性を訴えることをライフワークとしている、とも仰っていました。

チームにとっての初めてのインタビューで少々緊張気味でしたが、気さくに話しかけていただいてリラックスしてお話をうかがえました。
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